■「白人を見たら神だと思え、無料だ」

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 牧浦氏は、支援のあり方について「紛争地域など緊急的な飢餓国への食料支援は止めるべきではない」、一方で「慢性的な飢餓国に対しては食料支援よりも農業従事者を増やし所得をあげるアプローチのほうが重要」だと考えている。

 その真意について、「実際にガーナの北部の農地でプログラムをやった。肥料を提供して『トウモロコシの袋で返済してくださいね』っていう現物支給、現物リターンで取り分をシェアするが、農家の返済率はすごい下がる。振り返ってみると、白人が説明しに来たからだ。向こうだと、ことわざで『白人を見たら神だと思え、無料だ』。つまり、白人=ほぼ米国の人たちの支援に慣れてる」と明かす。

 ガーナについては、「本来であれば農業の生産性は高いはずだ。しかし、頑張らなくても、食料も、教育も、給食もタダで提供されてるので、支援がいきすぎちゃってる一面は少なからずある。少なくともガーナにWFPの存在は必要ないと思ってる。もっと支援を必要としてるところに振り分けるべきだ」との見方を示した。

■「日本は先進国、途上国から好まれる支援元」
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