このような国民性が生まれた背景には、約100年前に存在した「禁酒法」(1920〜1933年)の影響がある。そのためアメリカでは、ビールやワインなどアルコール度数が低い「ソフトリカー」と、ウイスキーやジン、ウオッカなど高い度数の「ハードリカー」に分類されている。

 州によって異なるが、一般的には25度を境に分けられ、ハードリカーに分類されると、販売ライセンスが厳しく、提供できる店も限られる。現状では25度の焼酎はハードリカーとなり、気楽に飲むことはできない。

 一方、韓国焼酎の「ソジュ」だけは例外で、25度以上にもかかわらず、ソフトリカーに分類されている。中丸氏によると、「韓国政府の強いロビー活動で認めさせた。K-POPふくめ、韓国政府は『これを売る』と決めたら、とことんバックアップして壁を突破する」そうだ。

“壁”を打ち砕く、二階堂の秘策
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