■“新酒”文化の日本酒で“古酒”の可能性は

日本酒の消費量推移
拡大する

 価格が安価な理由として、佐々木氏は「日本酒は“新酒”しか飲まない」ことを挙げ、「ワインは“ヴィンテージ”として10年前のボトルが高騰するが、日本酒はいつからか“古酒”を飲まなくなった。新酒だと、せいぜい1本2500円くらいで終わってしまう。古酒の飲み方を開発したり、新酒でも『獺祭』のように高い商品を出したりする方向性はないのか」とアドバイスする。

 一方で、片山氏は「日本酒は“熟成”と“劣化”が紙一重で、ワインの古酒のように、うまく熟成させるのが難しい」と明かす。小林氏は、「日本人はフレッシュが好き。『日本酒は開けたてがおいしい』と言うが、ワインと同じ醸造酒だ」といった国民性にも触れる。

 フランスのワインや、ジャパニーズウイスキーから、日本酒が学ぶべき所もあると、ひろゆき氏は考える。「『今年は1000本しかない』『年々値段が上がる』となると、飲まない人もとりあえず買う。それで価格は高騰し、レストランでも『こんなに高い』と紹介するが、日本酒は上がっても2000円で、早く飲まないと味が悪くなる。『買っても損しちゃう飲み物』から、『買ったら得する資産』に発想を転換しないといけない」。
(『ABEMA Prime』より)

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日本酒人気よみがえれ!ひろゆきがロケで酒蔵に行った。衰退どう乗り越える?
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