この試合は「格闘代理戦争」の参加者同士による注目の対戦。23歳の新鋭・倉田は昨年、スーパーバンタム級王者・璃明武に挑戦し1ラウンドKO負けを喫しており、フェザー級での再起戦となる。一方の水津は、3年間で6戦勝利なしのスランプから脱出し、現在2連勝中。“番組同門”対決として注目されたが、試合は予想外の形で幕を開けた。

 開始わずか5秒、倉田の右ローが水津の股間を直撃。会場には“バコッ”という鈍い音が響き渡り、水津は悶絶。しばらく動けず、回復後も明らかにダメージが残る状態だった。伏せるように苦しむ姿に、観客からは「思いっきり音がしたぞ…」「モロだったな」「カップの音エグかった」と驚きの声が上がる。

 回復に時間をかけて再開されると、倉田は水津に何度も頭を下げて謝意を示し、試合が再スタート。水津がローで前進するも、倉田はボディやハイ、ワンツーなどを織り交ぜ、テンポよく攻撃を展開。次々と被弾した水津はロープにもたれかかるような形になり、ダウンこそ免れたものの防戦が続く。

 その後も倉田の猛攻は止まらず、アゴへの右の連打でぐらつかせ、左フックで1度目のダウンを奪取。水津は脳が揺れたような状態で崩れ落ちた。立ち上がった水津は反撃に転じ、倉田にアゴを狙った連打を返す。倉田は一時後退し、フラつく場面も見せたが、足を止めた打ち合いの中で見事なリカバリーを見せ、連打で2度目のダウンを奪う。水津は糸が切れた人形のように前に崩れ落ちた。

 もはや気力だけで立ち上がった水津だったが、鼻から出血し意識は朦朧。再開直後、倉田がワンツーを打ち込んだところでレフェリーが割って入り、スタンディングのまま試合はストップ。倉田が1ラウンドTKOで勝利を収めた。

 2度目のダウン時点で水津のダメージを心配する声も多く、「もう止めた方がいい」「サンドバッグ状態だ」「ボディも相当効いている」「タオルを投げるべきだった」といった悲痛な声が相次いだ。

 試合後には、「1R KO! 倉田のパンチでダウン連発、破壊力がすごい」と称賛する声がある一方で、序盤のローブローを問題視する意見も多く見られた。「水津、ローブローのダメージを引きずって反撃できなかった。公平性はどうなのか」「水津のテクニックをもっと見たかった」といった同情と疑問の声が続いた。

 それでも、手数と打撃で明確に勝った倉田を評価する声もあり、「水津の気持ちはすごかったが、倉田が上だった」との意見も。ABEMAの解説・卜部功也も「水津は実力者だが、それを上回る勢いが倉田にはあった」と評した。一方で、「金的が効いていた」「もっと早く止めるべきだったのでは?」と試合のあり方を問う意見も多く、1ラウンドKOという文句なしの勝利内容に対しても、序盤のアクシデントが影を落とす一戦となった。

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