■日本学術会議とは?

隠岐さや香教授
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 日本学術会議の活動には、答申(政府からの問いかけに対する回答)、勧告(科学的な事柄について政府へ実現を強く勧めるもの)、声明(目的遂行で特に必要と考える事項について意思など発表)、提言(部・委員会・分科会が実現を望む意見等を発表)がある。

 東京大学大学院の隠岐さや香教授は、新たな法案に反対の立場から、危機感を訴える動画を公開した。学術会議の役割について、「学者間のネットワーク機能があり、全ての学会と交流できる形を取っている。さまざまなイシューから、ボトムアップで提案する“科学的助言”の機能も持つ。『現時点では学者だけが気づいている問い』を見つけて答えるのが特徴だ」と説明する。

 求められる役割は、「いま人々が大事だと思うことは政府に任せ、10年後、20年後に大事になるかもしれない問題について提案する。例えば、少子化がひどくなる前に提案して、政府に聞いてもらう働きをする組織だ」と語る。

■日本学術会議が行った提言
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