■「議会からも国民からも研究成果が見えない」

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 しかしながら、学術会議に対する印象として、「議会からも国民からしても、研究成果が何なのか、どのように社会に影響をおよぼしたいのかが見えない」といった実情があると、泉氏は指摘する。

 これに隠岐氏は「外からの方が見えている」と反応する。「世界各国のアカデミー同士で外交が行われている。そこへ日本代表として参加しているのは学術会議だが、あまりにみすぼらしいと、国際的なプレゼンスが下がりかねない」。

 医師・弁護士で自民党参院政審会長の古川俊治氏は、2020年に自民党プロジェクトチームのメンバーとして、日本学術会議の改革に向けた提言を取りまとめた。「地球温暖化や感染症など、本当の連携は同じ領域の学者でしかできない。国を代表する科学組織は、今のような形でなくても、国際関係だけできればいい」。

■「寄付をもらうなりの自助努力が必要だ」
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