栃木や群馬、山形などで流行
4月27日までの1週間に全国の医療機関から報告されたリンゴ病の患者数は、1医療機関あたり1.3人となり過去10年で最多を記録。都道府県別でみると、警報の基準となる2人を超えているのは10の道県で、栃木や群馬、山形などでリンゴ病が流行している。
この春にリンゴ病が流行している地域にはどんな傾向があるのか?
五藤理事長は「去年末、東京都を含む首都圏ではリンゴ病が大流行した。(リンゴ病に)一度かかったことのある方はしばらく免疫のある状態なので、(短い期間で)再度かかるとは考えにくい。そのため今首都圏ではリンゴ病が流行っていないと考えられる。逆に(去年末に)流行していなかった地域では免疫ができていないので流行に繋がっていると思う。近年に流行がなかった地域で未感染の方が多く、いわゆる“免疫の空白地帯”という状態」と分析した。
夏にかけて流行のピークを迎えるとみられている「リンゴ病」。普段の生活でどんな感染対策が効果的なのか?
五藤理事長は「リンゴ病=伝染性紅斑の原因ウイルスである『ヒトパルボウイルスB19』は普通のアルコールでは消毒できない。濃いアルコール(70%以上)であれば消毒効果があると言われているが、スーパーなどで売られている身近なアルコール消毒では効果がない。アルコール消毒したから大丈夫とは言えないので注意が必要。もちろん、マスクによる対策は必要だが、物理的に流水・石鹸などで洗い流す、洗い落とすことがとても重要だ」と説明した。
(ABEMA/ニュース解説)




