■人の営業だからできること VS テクノロジーでもできること

営業コストに対する利益率
拡大する

 山本氏は「営業マンは『ものを売る仕事』ではなく、『ものを作る仕事だ』」と熱弁する。「売れなかった時に『次どうなれば買うか』と聞くことで、未来の商品を開発している。売るだけの営業はいらなくなる可能性はあるが、作る営業は100年後も残る」。

 反対に三戸氏は「ニーズ把握も、表に出ている情報をクローリングして、ChatGPTに調べさせることで可能だ。ビッグデータを集めれば、優秀な営業マン+αぐらいにはなる。IoTなどで人間の行動やビジネス展開をログとして残し、その延長線で必要なプロダクトやサービスの提案もできる」と語る。

 山本氏は「それでは日本からスティーブ・ジョブズは生まれない。顕在化したニーズの組み合わせでは、新規性のあるベンチャーに投資できない」と反論する。そして「台本通りに押し売りするのではなく、顧客の“真のニーズ”に対する“真のソリューション”を考えられるような人材が残る」と話す。

■新たな発想は人ならでは?
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