上司との認識のズレ「痒いところに手が届く社員は少なくなってきてる」

静かな退職者に関する調査 2025年
拡大する

 「静かな退職者に関する調査 2025年」(Great Place To Work Institute Japan.)での実践者に対する調査では、「職場で孤立してしまうかもしれない」が少なく、「職場への影響はない」が多いという結果だった。

 一方で、管理職の人たちの調査結果では「周囲から期待されなくなる」が多く、「仕事量の偏りによる不満が募る」「連帯感が低下する」と感じている。

 この結果を受け、エコノミストの崔真淑氏は「人手不足という世の中だからこそ静かな退職が増えてると思う」とコメントする。「人手が余ってる時代は痒いところに手が届く、言われたこと以上にやらないと生き残れないから、やってきた人が多いと思う。でも、そうじゃなくなってきてるのが背景にあるのではないか。痒いところに手が届く社員は、いよいよ少なくなってきてると割り切り、求めたこと以上に成果を出してほしい場合は、何かしらのインセンティブをつけないと人は動かない時代なのかもしれない」。

 その上で、「今までは家庭も全て捨てて会社のために働くことが正義だったが、果たしてそれがいいのか。そうすると会社に人が来なくなることに、いろんな経営者が気づいたと思う」と述べた。(『ABEMAヒルズ』より)

この記事の画像一覧
この記事の写真をみる(3枚)