一方、トランプ大統領がガザ地区での停戦合意を呼びかけるなか、イスラエルによる攻撃は激化。イスラエルのネタニヤフ首相はハマスの壊滅を目指すという強硬な姿勢を崩さず、軍事作戦を拡大する方針だ。
1月に「3段階に分かれて停戦と人質解放」を決めたはずなのに、なぜまだドンパチやっているのか。「トランプ大統領が中東地域に滞在している。今こそが何かを達成するチャンスかもしれない。今週が山場だ」(14日・イスラエル サール外相)
そしてもうひとつの紛争がウクライナとロシア。15日に対面での停戦直接交渉がトルコで予定されていた。しかしトルコ入りしたゼレンスキー大統領は「ロシア代表団はレベルが低く決定権者がいない。ロシアは交渉に真剣に取り組んでいないと判断できる」と言い放ち、直接交渉を呼びかけた当の本人であるプーチン大統領を批判した。
交渉に参加する可能性を示唆していたはずのトランプ大統領は「私はトルコに行こうとしていなかったし、私が行かなければプーチン大統領も来ないと言ったが、やはりその通りになった。ルビオ国務長官は(トルコに)いますし、何かあれば金曜日に行くかもしれない」と発言。
しかし大統領専用機で帰国の途についたトランプ大統領。地図で見るとイスラエルもトルコもトランプが歴訪していた場所からはかなり近いが、なぜ二つの紛争をそのままにして帰国したのか。舛添氏は「今回の中東歴訪もトランプにとってはビジネスの旅。しかし、ディール外交のみですべてが片付くわけではない」とした。
“中東訪問”トランプ氏の思惑とは?
