5kgあたり4000円台と高止まりしている、コメの平均価格。その高騰の一方で、大量のコメが廃棄されている現状がある。
【映像】コメ不足なのに…大量に捨てられた“おにぎり”(実際の映像)
神奈川県相模原市にある日本フードエコロジーセンターには毎日、廃棄される「余った食品」が運び込まれる。1日あたりの量は約40トン。その内、廃棄米は3トンを占める。
「コメ不足」「コメ価格高騰」という状況になっても、運び込まれる廃棄米の量に大きな変化は見られないとのことだが、一体なぜなのだろうか。
「どうしてもスーパーなどでは常に、おにぎりやお弁当が並んでいる状態。あれを作り出すためにはどうしても炊きすぎてしまったりする」(日本フードエコロジーセンター・高橋巧一代表、以下同)※「高」は正式には「はしごだか」
作る側は、一定の予測のもとにコメを使った商品を製造しているものの、供給を止めないことを第一に生産ラインを稼働させているため、どうしても売れ残りが出てしまう。センターでは、廃棄される食品を分類してデータ化し、どんな内訳になっているかを企業にフィードバックするという、ロス削減に向けた取り組みもしている。
「便利さの裏表がある。生産過程とか流通過程で(廃棄が)出てしまうのは仕方がないというところが見えるが、現状を知っていただこうと思って訴求をすることは続けていきたい」
また日本の食品ロスは、年間でみると472万トンにも及ぶ。これを金額換算すると経済損失は4兆円、コメで換算すると「国民1人が毎日おにぎり1つを捨てている」ことになる。
この状況に、食品ロスの問題に詳しいジャーナリストの井出留美氏は以下のように指摘する。
「“捨てる費用”は、必ず消費者が払っているところに気付く。それは織り込み済みで、割高だ。捨てる量が少なくなれば、それだけ安くなるかもしれないということに気付くといいかなと思う」(ジャーナリスト・井出留美氏)
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