ゴミ処理工場2つを削減…京都市がみせた“本気”

京都市がみせた“本気”
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 一方、井出氏が取材した京都市では、ゴミの削減をする取り組みでゴミ処理工場を2つ削減でき、最終的に年間の処理費がマイナス138億円になったというデータがある。

 井出氏は、“不利な環境”にもかかわらずこれを実現させた京都市を称賛した。

「京都市は国内外から観光客がいて、修学旅行生も年間で110万人ぐらい来るため、ゴミを減らすにはすごく不利な環境にもかかわらず、2000年には82万トンあったのが20年かけて41万トンに減らしたのは本当に素晴らしいことだと思う」

 京都市は1980年より、定期的に家庭ゴミの袋を開けて調査を行った結果、「40%が生ゴミ」である、つまり「重量の80%が水」であることが判明した。そこで、ゴミ焼却前に“乾燥させる工程”を採用したところ、燃焼効率を格段に上げゴミ処理工場2つを削減することができた。

 京都市の成功の背景とは。井出氏は以下のように解説する。

「京都市は、飲食店も家庭もそれから学校も、いろいろな取り組みを全方向でやってここまで減らした。また京都市以外にも、例えば福岡県とかいろいろな都道府県、自治体で、生ゴミを別回収してメタン発酵し、資源にする取り組みもある」

 最後に井出氏は、「単にゴミ処理をするために2兆円を使っているが、これを減らすことによって福祉や医療、教育、雇用などに使うことができると思う」と締めくくった。(『ABEMAヒルズ』より)

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