【MLB】ドジャース4—3ダイヤモンドバックス(5月20日・日本時間21日/ロサンゼルス)
ドジャースの山本由伸投手がダイヤモンドバックス戦に先発。今季最多110球で7回を投げ切り、1安打無失点と完璧な投球を見せた。9回にリリーフが打たれ山本に勝利はつかなかったが、チームはサヨナラ勝ちで連敗を4で止めた。
山本は今季ここまで9試合に先発し5勝3敗、防御率2.12という成績。14日(日本時間15日)の前回登板はアスレチックスを相手に6回3失点という内容で、大谷の先頭打者ホームランなど打線の援護もあって5勝目を挙げていた。
この日の相手は、メジャーでは初となる満塁弾を浴び5失点で負け投手となった8日(同9日)と同じダイヤモンドバックス。3連続となる中5日での先発マウンドに上がった山本は、初回を危なげなく三者凡退に抑える最高の立ち上がりを見せる。
3回までパーフェクトに抑えた山本は、4回にマルテに四球を与え初めてのランナーを許すも、後続を抑えノーヒットを継続。
6回90球を投げ被安打ゼロと圧巻の投球を見せた山本は7回もマウンドに上がると、マルテに初ヒットを許すなど無死2塁のピンチを背負う。しかしここで踏ん張った山本は、最後はこの日9個目の三振で無失点。7回を投げ終えマウンドを降りる際は本拠地ファンがスタンディングオベーションで好投を称えた。
山本は今季最多の110球を投げ、被安打1の無失点。防御率も1.86と再び1点台とした。1-0とリードした状態で6勝目の権利をもってマウンドをリリーフに託した山本だったが、9回にスコットがまさかの同点弾を浴び勝利は消えてしまった。
ドジャースは4回に2アウトからフリーマンがツーベースで出塁すると、続くスミスもレフトへタイムリーツーベースを放ち1点を先制。しかし土壇場9回に1-1に追いつかれ、試合は延長タイブレークに突入する。
10回にダイヤモンドバックスが2点を勝ち越したが、その裏ドジャースがすぐさま同点に追いつくと、なおも満塁からマンシーがサヨナラ犠牲フライを放ち、ドジャースが劇的な勝利を収めた。
なお大谷は8回にツーベースを放ち4打数1安打だった。
ドジャースは今季ワーストとなる4連敗中で、4試合で計32失点を喫するなど投手陣が打ち込まれるケースが続いていた。先発ではスネル、グラスノー、佐々木朗希投手が負傷者リスト(IL)入りし、ブルペン陣でもコペック、トライネン、フィリップス、イェイツが戦列を離れているなど投手陣に故障者が相次いでいる。
そんな苦しいチーム状況のなか、山本が“連敗を止めるのがエースだ”と言わんばかりの圧巻のピッチング。自身に勝利こそつかなかったが、ドジャースに5試合ぶりの白星をもたらした。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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