7カ国語話者に聞く言語学習の“モチベ”とは?
母語のタジク語のほか、ウズベク語、ロシア語、英語、日本語、ペルシャ語、トルコ語の7カ国語を話すファリザ氏。授業の英語化にあたり不安視されているのが「母語以外で深い思考ができるのか」という点だが、ファリザ氏は「可能だ」という。
「私の場合は、母語よりも英語や日本語のほうがクリエイティブな深い思考ができる。後から学んだ日本語や英語のほうが、キャリアや考え方に影響しており、いまではそちらを使うほうが自然になった。もちろん母語で学べる環境はあってよいと思うが、言語によって考え方やアイデンティティ、性格などにも影響が出るので、1つの言語だけじゃなくて、いくつかの言語をしゃべれるほうが良いと思う。言葉だけでなく、その人たちのマインドセットまでも深く理解できるようになり、コミュニケーションスキルも自然に身につく」
とはいえ、言語習得には大変な労力が必要だ。多言語環境とは言えない日本で、母語以外を身につけるにはどうしたらよいのだろうか。
「どうしても自分のキャリアには必要、などのマストになる状況を作って勉強するとモチベーションが上がって勉強すると思うが、そんなに必要ないとなると続かない。人によって、日本語だけでいいなら別に日本語でもいいし、最初からグローバルを目指している方であれば、最初から英語を学んだ方がよい。若いうちに学ぶと楽で、大人になって学ぶと時間もないし難しい。あとは、自分をそういう環境に置く。周りに外国人の友達を作るとか、留学して自然に学ぶ環境に自分を置くというのは大事」
(『ABEMAヒルズ』より)
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