■ライブチケットや講演なども 米だけではない“縁故”、その是非

 最近では「親戚ガチャ」のフレーズで、一次産業の親戚をありがたがる傾向も見られる。「相談でありがたい」弁護士や医師、政治家、警察官、銀行員などとともに、「食でありがたい」農家や漁師、養鶏、乳牛・畜産、猟師などが挙げられる。

左から池澤あやか氏、ヨコタシンノスケ、田村淳、仁科アナ、薄井シンシア氏、辻伸弘氏
拡大する

 5人組バンド・キュウソネコカミのボーカル/キーボード担当のヨコタシンノスケは、音楽業界にも“縁故”があると話す。「『ライブを見に行かせてもらえないか』とチケットを頼まれたり、『見に来てください』と言われたりする。持ちつ持たれつで、発信ができるし、知ってもらえるのでいいと思っているが、ひけらかすのはよくない」。またマナーとして、「人気の対バン(共演)相手を見たいと頼まれた後、次のワンマンに呼んだら『ちょっと都合が悪い』と。ハイエナみたいに寄ってくるのはどうか」と投げかける。

 警視庁サイバーセキュリティアドバイザーでもあるSBテクノロジーの辻伸弘氏は、「有料カンファレンスの縁故は断るようにしている。かつて『行きたくても会社がお金を出してくれない』『知り合いもいない』ということがあって、過去の自分がつついてきそうだから。でも、気持ち的に許せる人はもらっていいとも思う。実は断るのも大変で、理由を文章で送って、リアルで会ったら頭を下げて、みたいなことがある」との経験談を明かした。

 タレントでソフトウェアエンジニアの池澤あやかは、「他の業種で炎上しているのは、例えばイラストレーターが無料で絵を描かされて、何度もリテイクをお願いされると。私のようなIT業界だと、ウェブサイトを無料で作ってほしいと言われたりする。近い間柄でも、お金をちゃんと払うのが大事だ」との考えを述べる。

 17年の専業主婦を経て、再就職と転職を重ねる薄井シンシア氏は、「普段は『女性の立場を高く』『賃金格差の是正』と言っている企業が、国際女性デー関連の講演では『予算がない』と言う。企業なら講演料をもらう、NPOや商工会なら無料でもいいなど、自分の基準を決めるのが大切だ」と、自身のスタンスを表明。その上で、「人は『自分が使われている』と感じると嫌だと思う。人脈の基本は、まず人に何かをしてあげる、“ギブによる関係づくり。最初から『人を使おう』と思うからいけない」と説いた。(『ABEMA Prime』より)

この記事の画像一覧
「俺を農水大臣にしろ!」デヴィ夫人の元マネージャー 超キャラ強の米農家

■Pick Up
キー局全落ち!“下剋上”西澤由夏アナの「意外すぎる人生」
現役女子高生の「リアルすぎる日常」をのぞき見

この記事の写真をみる(3枚)