他チームを見渡した藤井竜王・名人は、「計8チームということで今までリーダーとして参加されていた方も指名される側に回ったりというところもあり、非常に重厚感のあるチームが揃ったという印象を持っています」と興味津々の様子だ。

 また、ドラフト会議の山場となった永瀬拓矢九段(32)の増田康宏八段(27)が重複くじを外してしまったシーンについては、「永瀬九段に『手順前後』という言葉があったのですが、さすがに佐々木(勇気)八段と増田八段はお二人ともA級ですので、どちらで行っても(どちらを先に指名しても)お二人とも指名するのは元から結構厳しかったのではないかなと思いました(笑)」と“指しすぎ”(?)を指摘する場面もあった。

 4期ぶりの優勝を目指すこととなるリーダー・藤井竜王・名人。最強の終盤力を兼ね備えた“チーム藤井”は、「過去2回はいずれも準決勝敗退という形になってしまったので、今年はもっと上を目指したいと思っていますし、それが目指せるチームに出来たかなと思っています」と自信をみなぎらせる。いざ、頂点へ。若き七冠王は、「チームで力を合わせて頑張っていきたいと思います」とさわやかな笑顔で意気込みを語った。

ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。
ABEMA将棋チャンネルより)

【映像】気になるのはどのチーム?ABEMAトーナメント2025 ドラフト会議結果
【映像】気になるのはどのチーム?ABEMAトーナメント2025 ドラフト会議結果