その裏で、いったい何があったのか。青山氏は江藤騒動が起こる前々日、進次郎氏を偶然取材。その際に「これからの政治は、一定の団体に向けてやっていてはダメだ。もっとSNSなどを使い国民一人一人、個人に向け政治を行なっていく時代に来ている。国民民主党の人気を見ても玉木代表は、実にうまくやっている」と発言。加えて「今のコメ問題もそう。団体に忖度した政策を続けても解決などしない」と語っていたという。
青山氏はその内容を石破総理に伝えた。その2日後、江藤氏は石破総理に辞表を提出・受理され、事実上の更迭となった。「本来なら農水族の中から選ぶこともできたはず」(青山氏)
江藤前大臣はバリバリの農水族議員。石破総理を支える森山幹事長は農林族議員の重鎮。本来なら「農水族」から起用すべきだが石破総理はそうはしなかった。いったいなぜか。
「進次郎氏は石破総理と同じく農政改革派。今こそ積年のリベンジを果たす時と思い切った人事を決断した。まさに石破総理、最大の復讐劇のはじまりだ」(青山氏)
農政の構造改革は9年越しの悲願
