進次郎氏は就任会見で「この局面で大事なことは組織・団体に忖度しない判断をすること」と発言。この忖度しない組織・団体とは「農協」を指している。

 今から9年前、第2次安倍内閣のもと成長戦略の一つとして掲げられたのが「農政改革」。その改革を任されたのが、当時、農林部会長に就任した進次郎氏だった。

「私は農林部会長になって農協の皆さんと向き合うなかで、今でもわからない根本的な疑問がある。なぜ農協よりもホームセンターの方が安いものがあるという現状が生まれているのか。1円でも安く、必要なものをどこからでも自由に買えることができて、経営感覚を持って自由な経営が展開できる。まさにそれこそやらなければいけない構造改革だ」(2016年 進次郎氏)

 しかしこの構造改革も農水族、農水省の猛反発で中途半端な形で終わった。進次郎氏にとって農政の構造改革はまさに9年越しの悲願だ。農水大臣就任でさっそく動いた。

備蓄米の入札方法“抜本的に変更”
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