では、どうやって屋根に上がったのか。停車中によじ登ったとしても、屋根の高さは約4mで、ホームからも3mほどある。しかし、響氏は「連結面に検査用のステップが付いている。横からは見えないが、ここを使って上がったのではないかという気がする。前日の夜に無人駅で上がられると、特にワンマン列車の場合は車掌さんも乗っていないので、なかなか気づきにくい。こういうステップがあるというのを知っていたのか、もしくはたまたま目に付いて興味本位で上がったのか、ちょっと謎だ」と考えている。

 警察によると、遺体には複数の外傷があり、うつぶせで亡くなっていたという。どんな原因が考えられるのか。「今回、後頭部をけがしていると聞いている。飯山線は豪雪地帯を走る路線で、小さいトンネルがたくさんある。何らかの理由で屋根に上がって、伏せて乗っていたところで、頭を上げているときに、トンネルの天井に頭をゴンとぶつけられて、後頭部をけがされたのかなと。そういう状況であれば、走行中に音がすることもない」。

なぜ屋根から落ちなかったのか?
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