なぜ屋根から落ちなかったのか。JR飯山線はカーブや起伏が激しく、時速75キロほどで走行しているという。ただ「皆さんが鉄道を利用される際に、走行中に左右に揺さぶられることは、あまり経験したことがないのではないか。車のようにカーブを曲がったら、ぐっとG(重力)がかかるほどの速度で走るわけではない。例えば屋根に物が置いてあっても、揺れの少ない乗り物なので、落ちにくいと考えられる。屋根自体も多少の弧は描いているが、雨水を流す程度の角度しかついていないので、物が転がって落ちる感じではない」のだそうだ。
とはいえ、元運転士の立場からも、今回の件は謎が多いという。「なかなかない事象だ。しかも長い間、長い距離に渡って、誰も気づかなかった。ローカル線のため、東京の電車のように何千人、何万人の人目が付くものではないので、見つかりにくかったところもある。ただ謎は謎で、想像もつかないところがある」。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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