【MLB】ヤンキース 5—8 ドジャース(5月30日・日本時間31日/ロサンゼルス)
振り返らなかったのは、完璧に打たれたことを確信したのか、それともメジャーリーガーの意地か。ドジャースの大谷翔平投手が「1番・DH」でヤンキース戦に先発出場。第1打席で先頭打者本塁打を放つと、ヤンキース先発フリード投手が見せたリアクションに注目が集まっている。
昨季のワールドシリーズ以来となる顔合わせとなった名門球団同士の一戦。今季のレギュラーシーズンではこの3連戦のみの対戦ということで、全米中の注目が集まった試合。1回表にヤンキースは昨季のア・リーグMVP、ジャッジ外野手の本塁打で1点を先制するなど、ドジャースはいきなり1点ビハインド状態で1回裏の攻撃に入った。
マウンドに上がったヤンキース先発の左腕フリードは今季ここまで7勝無敗。防御率は1.29という素晴らしい数字を収め、エースのコール投手が離脱したヤンキース投手陣に置いてエースとも言うべき存在になっていた。中でも特筆すべきは被本塁打の少なさで、今季はここまで3本塁打しか打たれていなかった。
そんなフリードだからこそ、先頭打者として打席に入った大谷相手にも自信があったのだろう。初球、フリードの得意球であるシンカーを内角高めに投じたがこのボールを大谷はフルスイングした。
打球角度31度が示す通り、高々と打ち上がった打球はそのままセンターバックスクリーンのやや左側へと伸びていき、そのまま着弾。スタンド中段まで伸びていった辺りは417フィート(約127.1メートル)という特大の一発。大谷にとって今季21号は同点となる先頭打者弾となった。
この時、打たれたフリードは悔しさのあまり、打球を目で追うことはなく下を向いた。打球の高さからして被弾を確信しての行為だったのかは定かではないが、今季4本目の被弾をただただ悔しそうにしている様子が印象的だった。
このフリードの様子は視聴者の間でも話題になったようで『X』では一時はトレンドに上がるほど。「フリード悔しそう」「フリードのシンカーを打つとは」「フリードからの一発は流石の大谷」「被本塁打が少ないフリードから打った確信のと、フリードのすごさを知るファンからのコメントが目立った。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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