■「暴露系にも一定のラインがある」

 kimonoちゃんは「僕らでさえ引いている一定のラインを、エンターテイナー折原さんははるかに凌駕していることが耳に入っていたので、自ら絡みにいったりコラボしたりすることはなかった」と説明。暴露系にもあるという“線引き”について、次のように話す。

「証拠があることや刑法に触れることをしている人以外は取り扱わないようにする、という暗黙の了解がある。例えば、証言が曖昧だったりする場合は、双方の了承を得てグループ通話などに出てもらう。また、写真や文章、噂だけだったら、AIなどでフェイクを作れてしまうので取り扱わない。それこそメディアがやっているように証拠や証言を集めて、全ての事柄が揃った時に初めて生放送する。情報はどうしても“先出し”が強いので、なるべくフラットに見ようと思っている」

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 相談はほとんどが一般の人からだという。ここでパックンは「やっていないことを暴露された時、どう無罪を立証すればいいのか。立証する手続きも、場所も与えられていない。また、『法に触れるような行為を取り上げる』ということだが、決定的な証拠が手に入っているなら裁判でいいのでは?」と指摘する。

 kimonoちゃんは「2、3年前は未成年者からの相談が多かった。親には言えず、最後の拠り所として来る人が多い。直近の例だと、未成年で卑猥な行為を受けているが、親に言うのは精神的な負荷がかかると。ほとんどの配信者が『親に言ったほうがいいよ』と言う中で、最後の手段として我々を利用している」と説明。また、「実名は放送しない。未成年者でもそうでなくても、現実世界に影響がないように最大限配慮している。顧問弁護士をつけて、『ここまでは大丈夫か』ときちんと確認してからやるし、不倫などの場合も本人に連絡する。暴露をせずに裏で解決していることもたくさんある」とした。

■SNSでの暴露行為と法的責任、許容される判断とは?
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