【MLB】パイレーツ0-3アストロズ(6月3日・日本時間6月4日)
6月3日(日本時間6月4日)に行われたピッツバーグ・パイレーツ対ヒューストン・アストロズ対の一戦で、パイレーツの若きエース、ポール・スキーンズが、“完全なボール球”で豪快に三振を奪った場面が話題となっている。
0-0の同点で迎えた2回表・アストロズの攻撃、1死走者なしの場面で迎えた5番のヤイネル・ディアスに対してスキーンズは、初球、内角低めのボールゾーンへと投じた159km/hをまず見せると、続く2球目は、内角高めいっぱいのところを突く134km/hのスライダーで見逃しを誘ってカウント1-1に。すると3球目は、一見、絶好球に見えるものの、その実、打ち損じやすい内角の137km/hのスライダーでファウルを打たせ、“計算通り”に、カウント1-2とディアスを追い込むことに。そして勝負の4球目、スキーンズは内角高めのボールゾーンへと大きく外す158km/hの剛速球を、釣り球として投じることに。するとあからさまなボール球であるにもかかわらず、ディアスは豪快に空振り。内角の縦の軸を使った絶妙な配球と球速差もあいまって、ディアスに的を絞らせないまま、空振り三振に切ってとることとなった。
メジャー2年目でありながこうした“老獪”ともいえる投球を披露するスキーンズに、ファンからは「なぜ振ってしまうのかw」「勝手に体が反応しちゃうんやろな」「顔の位置やん」「高低の感覚バグらせる」「打者に同情してまう」「キャッチャーも楽しいやろなw」といった様々な反響が巻き起こることに。
この日もパイレーツ打線は完全沈黙と、打線の援護に恵まれず、今季はここまで13試合に先発し、4勝6敗と黒星が先行しているスキーンズ。とはいえ、その実、防御率2.05、QS率も76.9と、勝ち星以外の部分では上々の内容。名実ともに2年目にしてチームのエースとなっているスキーンズだけに、今後は打線の奮起に期待しつつ、その投球に注目したいところだ。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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