棋界屈指の実力者同士が意地とメンツをかけて戦えば、その火花も自然と大きくなる。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2025」予選Aリーグ・第1試合、チーム稲葉 対 チーム菅井が6月7日に放送された。スコア1-1のタイで迎えた第3局は稲葉陽八段(38)と菅井竜也八段(33)という、ともに井上慶太九段門下の兄弟弟子、かつリーダー対決に。実力伯仲の2人が生んだ一局に、後輩棋士たちからは驚きの声が相次いだ。
稲葉八段は過去2回、同大会で頂点に立っており超早指し戦を熟知している。最近では振り飛車も指すようになり、将棋の幅も広がった。対する菅井八段は振り飛車党の第一人者。切れ味の鋭さは抜群だ。2人は井上慶太九段門下の兄弟弟子で付き合いも長い。この第3局を制した方が試合の流れを掴むだけに、どちらも負けられない一局だった。
稲葉陽八段、圧巻の指し回し
