将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2025」予選Aリーグ・第1試合、チーム稲葉 対 チーム菅井が6月7日に放送された。シーソーゲームが繰り広げられた本試合の第6局オーダー会議では、チーム菅井のリーダー・菅井竜也八段(33)が仲間で弟弟子の藤本渚六段(19)に「リーダー変わる?」と打診するまさかのシーンがとらえられた。絶対的な信頼を寄せているからこその発言に、ファンからは「名言来たな」「おもろい兄貴分、それが菅井さん」と様々な反響が寄せられた。
チーム菅井の2勝3敗で迎えた第6局。一進一退の攻防が繰り広げられているものの、これまでの2勝はチーム最年少の藤本六段が持ち帰ったものだ。藤本六段と言えば、前年度は本局の対戦相手で前年優勝のチーム稲葉の勝ち頭として大活躍した実績は記憶に新しい。今期のドラフト会議では、稲葉陽八段(36)と菅井八段が壮絶なくじ引き合戦を演じた末にチーム菅井入りが決まったこともあり、同門の兄弟子・菅井八段からは絶大な信頼が寄せられていると言っても過言ではない。
現に、菅井八段からは「藤本くんは冷静に戦型のアドバイスもくれる。自分が対戦相手と仮定して『この戦型を指されたら嫌なんですがなぜこの戦型をやらないんですか?』と質問形式で投げかけてくれる」との発言があり、作戦会議でのストレートな姿勢は「助かっている」と心強い存在であることを明言していた。
菅井竜也八段「リーダー変わる?」