また経済評論家・池田健三郎氏も、1人当たりのGDPの低さを追求する。「将来をより見据えた政策を重視するには、現実から目を背けてはいけない。本当の豊かさ指標、国際比較は1人当たりGDPで見るのが常識。日本は今38位で韓国にも台湾にも抜かれている。こういう話をすると政治家もみんなすごく嫌な顔をするが、1人当たりGDPをどうするか議論しなくてはいけない」と生産性の低さを問題視した。
また人材育成についても触れ「工場で人を半分に減らしても同じだけの生産ができるような技術革新が必要。そのためには人的投資をして優秀な人間をどんどん育てるべき。高校無償化とか言っている場合ではなく、本当に出来のいい人はもう国をあげてどんどん金を与え、どんどん海外留学もさせて、日本に大きな富をもたらすようなことをやってもらう投資しなくてはいけないのに『悪平等』で、誰でも中学生無料、高校生無料とやっている。育てるべき人を育てることを日本はとても苦手にしていて、非常に社会主義的な色彩が強くなっている」と、少子化が進み人材が限られる中での育成もうまく進んでいないと述べた。
■給付は必要?本当に求められるのは生産性の向上
