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 作戦会議で棒銀を宣言していた糸谷八段だったが、控室の大石七段は「まずは棒銀は外れましたね(笑)外れましたけど、バシバシ指してはりましたね」。糸谷八段は力強い指し回しで一気に主導権を握ることに成功した。

 リード拡大を目指す局面では、大石七段が継ぎ盤を動かしつつ「どっちだろう。垂らすか、跳ねるか…」。ABEMAの「SHOGI AI」は桂馬を跳ねる▲2五桂を予想していたが、糸谷八段が選択したのは▲7五歩!継ぎ盤を挟んでいた豊島九段の予想にもなかった一手だったようで、「どっちでもないッ!ハハッ」。糸谷八段の兄弟弟子でもある大石七段も「見えてる世界が違うんですね(笑)」と苦笑いを浮かべるしかない様子だった。

 最新型の指し回しから軽快に攻めていくことを得意とする本田六段だが、本局では先に攻められる展開に。その後も攻勢に出た糸谷八段は、万全の状態から端を突破。相手の飛車を攻めながら挟撃の形を作って押し切り、見事快勝を飾った。

ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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