■舞妓の世界の闇を告発した元舞妓の桐貴清羽氏
桐貴氏は、告発から3年経って団体を立ち上げた経緯について、「シングルマザーで2人育ててるので、子どもの体調や私自身の体調など、いろんなことが積み重なった。また今回、一緒に頑張っていこうと声を上げてくださった弁護士さんの方々もいたので、立ち上げることになった」と説明。
桐貴氏が花街文化の問題点としてあげている「未成年の違法行為」は、毎日浴びるように飲まされる「未成年飲酒」。朝4時〜深夜12時すぎまで働く「長時間・深夜労働」。着物の袖から手を入れられるのは当たり前で、客と温泉に行き混浴・客の下半身を洗うなどの「性加害・セクハラ」があげられる。
こういった点に加えて、桐貴氏は当時について、「携帯電話を所持することが許されていなく、連絡手段は手紙か公衆電話だったので、悩んでいることを連絡できない。ほとんど仕事をしているので時間もないが、そもそも舞妓さんの話を外に出すこともタブー。分かってもらえないし、弱音を吐いたら、『根性がない』と言われてしまうので、胸の内に秘めていた」と明かす。
もうひとつの問題点にあげている「一度入ったら辞められない状況」については、「年季奉公が法律的に問題あるが、お給料がもらえないので、辞めても、高校は出ていない、知識もない。帰れる家がある子はいいが、私の場合はシングルマザーだったので、親に頼ることができない。ちゃんとした会社に勤めたいと思っても、そのトップの方がお客様だったりするので、面接の時点で『社長がお世話になっております』と言われて、おしまいになってしまったりする」と述べた。

