■なぜ人は“ドカ食い”したがるのか?

よむさん
拡大する

 ゲーム配信者・よむさん(26)は、ほぼ毎日のようにドカ食い気絶を繰り替えしている。「一人暮らしを始めてから、ご飯を用意するのが面倒くさく、一度の食事量が増えた。おなかが満たされているときは気持ちよく、ベッドに横になったらすぐ寝てしまう」。

 れべっかさんも「寝るためやストレス発散で始めた。寝落ちる瞬間は、あらがえない眠気があり、気持ちがいい。働く中で期間が空くと、もう1回気絶する感覚を味わいたくて、頻度が増えていった」と振り返る。

 そもそも、なぜドカ食いをすると、気絶するように眠れるのか。糖尿病専門医の矢野宏行氏は、「糖質の多い食品を大量に一度に摂取することで、急激に血糖値が上がっていく。一気に上がった血糖値が、インスリンによって一気に下がり、いわゆる“血糖スパイク”を起こし、一連の反応の中で体の状態が半分、意識もうろうとしてくる状態になる」と推測する。「その時は幸せを感じる瞬間があるが、確実に糖尿病のリスクにつながり、全身の健康状態の悪化にもつながる」。

■精神科医の見解は
この記事の写真をみる(4枚)