精神科医で早稲田メンタルクリニック院長の益田裕介氏は「気を失うことは気持ちよく、ストレスがたまると思わずやりたくなる。深酒も『飲みたい』で頭が真っ白になり、飲むとスカッとする。不安やストレスがたまると、欲求で頭がいっぱいになり、解放されるとクセになる。ドカ食いもゲームも、性依存、リストカットなどの自傷行為も、その一種だ」と話す。

 こうした行為に至る背景には、周囲の環境も無縁ではない。「精神科の領域は、家族問題がセットだ。ドカ食いやアルコール、ギャンブルなど、すべての人に何かしらあり、単独の摂食障害はほぼない。子どもの頃から『どうしたら自分は楽になれるのか』と模索している。大人になれば解決策がわかるが、10〜20代はわからないため、身近な市販薬や食べ物、お酒や暴力に頼ることはよくある」。

■過度なストレス、依存症の可能性も…ドカ食いを防ぐには
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