抽選制にコストをかける合理性は?
大手ECでは、抽選制の構築に多少のコストを払っても、顧客の満足度が上がれば導入のメリットはあるとも考えられる。一方で、小規模の店舗ではどうか。ニュース番組『ABEMAヒルズ』のコメンテーターで慶応義塾大学教授、教育経済学者の中室牧子氏は次のように話す。
「ECの場合は極めて低いコストで抽選制をやれると思うが、規模の小さい実店舗で抽選制を実施するのはなかなか難しい。一方で、例えば、抽選券をオンラインで先に出すなどの方法も考えられる」
経済学の知見を交えながら先着順、抽選制をみてきたが、中室氏はこうした知見を社会に生かしてほしいという。
「例えば、災害は今後も絶対来ることがわかっている。これからはインターネットを使って、特に公共性が高いもの、災害時の物資の配分などは最初から抽選制にできる仕組みを整えておくことが大事」
(『ABEMAヒルズ』より)

