将棋日本シリーズJTプロ公式戦が6月21日、岡山市の「ジップアリーナ岡山」で開幕。1回戦第1局で羽生善治九段(54)と佐々木勇気八段(30)が対局を開始した。開幕戦にふさわしい好カードを制するのはどちらか。振り駒の結果、先手番は佐々木八段に決まった。
羽生九段は、1985年12月に四段昇段。竜王戦2組(1組以上:35期)、順位戦B級2組(A級以上:29期)。タイトルは歴代最多の99期を誇り「七冠独占」「永世七冠」など、数々の大記録を打ち立てた将棋界のスーパースターだ。棋戦優勝は通算46回で、内5回はJT杯。36年連続36回目の参戦となる今期は、どのような戦いを見せてくれるのか。
佐々木八段は、2010年10月1日に四段昇段。竜王戦1組(1組:3期)、順位戦A級(A級:2期)。棋戦優勝は2023年度のNHK杯を含む2回。研究家としても知られ、「横歩取り勇気流」の戦法を創案し2017年度の将棋大賞・升田幸三賞を受賞した。2024度、竜王戦でタイトル初挑戦。JT杯日本シリーズは今期が初出場。少年時代の2003年に子ども大会東京大会・低学年の部で優勝。翌年には高学年部門も制しており、プロとしてJT杯に“凱旋”を果たした。
羽生九段VS佐々木八段 両者のこれまでの対戦成績は…




