しかし黒井氏によると、最新型のバンカーバスター「GBU―57」は今までとは次元が違うという。「初期のバンカーバスターは重量が2トンぐらいだが、(最新型は)13トンで相当重い。そのほとんどが先端部の硬い殻の重量。高いところから落とした場合、重力のスピードで普通の土、鉄筋コンクリートであれば60mぐらい深く潜れる。地球上にあるいろいろな国のバンカーバスターで一番強力なもの」。

 最新型のバンカーバスターは、別名「MOP(モップ)」と呼ばれアメリカが所有するステルス性爆撃機「B-2」にしか搭載できない。そのためイスラエルはアメリカの協力が不可欠。つまり、アメリカも事実上、参戦することになる。

「トランプ大統領がやれと言ったらやるし、使うこと自体は簡単。本当に本土からパーっと飛んでいって、落として帰ってくればいいだけ。トランプ大統領が要求しているのは、完全な核開発の放棄。それはイラン側としては全面降伏に近いような条件であるため、イラン政府の大義上、それを飲まない。トランプ大統領次第なので、誰にも言えない、わからない。世界中の誰も予測できない」(黒井氏)

アメリカとイラン、今後の関係性は?
この記事の写真をみる(3枚)