ドジャースの大谷翔平選手が22日(日本時間23日)のナショナルズ戦に「1番・投手」でスタメン出場し、投手としては1回18球を投げ無安打無失点2奪三振と好投した。また打者としても26号2ランを含む4打数2安打5打点と活躍。投打の「リアル二刀流」としては、669日ぶりのホームランにもなった。日米プロ野球で活躍した解説者・五十嵐亮太氏は今季2試合目の投球内容について「今日の方が全体的にリラックスして投げられていた」「空振りも取れたことは自信につながったのではないか」と分析し、今後の見通しも示した。
【映像】カットボールもキレキレ!大谷翔平、2奪三振の全18球
―今回は18球を投げた。どんな内容だったか。
五十嵐氏 今日の方が全体的にリラックスして投げられていた。前回と比較して良くなったのは、ストライクの確率が高くなったこと。ストライクゾーンでしっかり勝負してるので球数少なく、すごくテンポよく投げられていた。前回は左打者に対して引っ掛けてしまうボールも多かったが、今回はしっかりゾーンの中に投げられていた。
前回はシンカーという左打者の外に逃げる球を非常に割合多く投げていたが、今回は1球も投げなかったことには驚いた。大谷選手がいろいろなことを試しながら、どういった抑え方をしていくかというバリエーションを増やしたいのではないか。体の負担を減らしたり、球数を少なく抑えるために、どういう投球が必要かという時に、シンカーがポイントになるが、今回はシンカーを投げずに抑えることができた。その代わりに割合こそ多くないがカットボールを投げ、打者の反応を見ることができたのは大きな違いだ。今日シンカーを投げなかったから、このまま(今後も)投げないというわけでもない。今日投げたカットボールを混ぜるとか、いろいろ試しながら変化を加えていくだろう。
フォームに関しては手術前と後で変化はない。ストライクの確率が上がってきたのは修正できたポイントだし、前回は三振を取れなかったが、今回は2つ取れた。空振りも取れたことは大谷選手の中でも自信につながったのではないか。本来大谷投手は、速いストレートとスイーパーという横に大きく曲がる変化球を軸に三振を取る投手。前回、三振を取れなかったことは、大谷選手も引っかかるポイントだったのではないか。ただ今回はスイーパーとストレート、カットボールで空振りが取れた。全ての球種をストライクゾーンで勝負して、しっかり抑えることができたのが良かった。
2度目の登板、不安材料は?
