授業評価アンケートをめぐっては、学生側では「個人的な好き嫌い・感情的な評価をしてしまう」「無関心・適当な回答もある」「単位が取りやすいなど楽な授業が高評価に」といった問題点があり、教員側には「批判的な意見を個人的な攻撃だと感じてしまう」「何を改善したらいいのか分からないアンケートもある」「学生が求めるものと自身の教育とのギャップに悩む(楽な授業がいい など)」のような課題がある。

 石渡氏は「大体の大学でやっているが、使い方が大学や教員によってバラバラなのが問題だ。人事評価で使っている大学も、特に使っていない大学もある。終身雇用の大学で、高齢の先生だと、低評価でも『あなたの感想ですよね』と突き返すこともある」と指摘する。

 また高評価をもらうために、学生にこびる可能性もある。「『多少きついことを言われても、教育熱心だったから』と評価する学生もいれば、『楽に単位が取れれば高評価』『レポートが厳しければ低評価』といった学生もいる」。

 近畿大学情報学研究所所長の夏野剛氏は、「アメリカの大学院では、成績が出る前に授業評価アンケートを行っている。また、学校主催ではなく、学生組織が後輩のために、授業の感想をデータ化して公開している。その仕掛けが日本はあまりない」と評する。

■教え方も様々 求められる多様な“評価軸”
「避妊できない」結婚11年で6人産んだかおりさん(40)

■Pick Up
キー局全落ち!“下剋上”西澤由夏アナの「意外すぎる人生」
現役女子高生の「リアルすぎる日常」をのぞき見

この記事の写真をみる(4枚)