■教え方も様々 求められる多様な“評価軸”
夏野氏はアメリカの現状について、「小中高校で教えるのがうまい先生は、ビデオに撮って、『カーンアカデミー』というプラットフォームに上げている。そうすると、うまい先生のビデオを見せて、授業を行う先生が増える。しかし日本では認められていない」と説明する。
そして、コーチングの重要性を説く。「『ここが弱いから、このビデオを見て』と言わないとわからない。アメリカの高校では、ティーチングとコーチングが分かれているが、日本では認められていないため、『ちゃんと教えなさい』となる。その結果、教えるのがうまくない先生が、1日4コマ同じことばかり教え続ける」。
ネット掲示板「2ちゃんねる」創設者のひろゆき氏は、「教えるのが下手なくせに、のうのうと給料をもらい続ける人が教職から離れるのは、生徒にとっていいことだ」と考える。
加えて「先生は必要だが、教えるのは映像で良い。先生の役割は変わってきている」として、「ティーチングがうまい先生でも、かけ算できない子に割り算を理解させるのは無理。その子に必要なのは、適した教材を持ってくるチューターだ」と語った。
■いろいろな評価軸を
