【MLB】ロッキーズ 1-8 ドジャース(6月25日・日本時間26日/デンバー)
ドジャースの大谷翔平投手がロッキーズ戦に「1番・DH」でスタメン出場。9回の第5打席では今季初のプレーで出塁。瞬時の反応と迷いのないアピールが際立つ場面となった。
8-1とドジャースが7点リードの9回、先頭打者として大谷が5打席目を迎えた。カウント2-2からの5球目、バットを振り抜いた直後に大谷は一塁へ走り出しながら、素早く左手でキャッチャー方向を指差し「ヘイヘイヘイ!」と即座にアピール。打撃妨害を確信した鋭い反応を見せた。
意外にも、これが今季81試合目にして初めての打撃妨害出塁。大谷にとっては例年では見慣れたシーンともいえるプレーだが、バットの長さや打席でのアプローチを変えながら臨んでいる今季はここまでゼロだった。久々となったこの状況でも、大谷らしい“状況察知の速さ”と勝負勘が垣間見えた。
第3打席ではレフト前ヒットで先制のチャンスを広げていた大谷だったが、ここでも“出塁力”でしっかり貢献。この日は4出塁でリードオフマンの役割を見事にこなしている。
大谷のリアクションがリプレー映像で流れると、この試合の解説を務めた元プロ野球選手の杉谷拳士氏は「いい表情するなぁ、打ったバッターが1番わかってますからね」と笑いながらコメント。実況の長坂哲夫アナウンサーが「ますます表情豊かになってきてますよね」と気づきを語ると、杉谷氏は「野球を心の底から楽しんでいる野球少年のよう」と、落ち着いたトーンで言葉を重ねた。
中継の視聴者からも「すぐ気づく」「へイ谷」「大谷は後ろに立つ上にバット含めてリーチ長いしな」「音がしたね」「大谷多いよねコレ」といった声が飛び交い、ちょっとした話題に。
渋い出塁でも存在感を残す、大谷らしい研ぎ澄まされた感覚が光ったワンシーンだった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)



