イギリスでは、1983年に鉄の女・サッチャー首相が自転車のベル取り付け義務を緩和させ、ベルなし自転車の販売が可能となった。その後の2002年、170人の歩行者が自転車がらみの事故に遭い、そのうち3人が死亡、40人が重傷を負ったことがきっかけで、2004年に再びベル装備が義務化された。結果的に、ベルを鳴らすことが事故防止に役立つということが証明された形となった。
一方で「ベルを鳴らすのをためらう問題」もある。人様にベルを鳴らすのはトラブルが起こりそうで嫌、という人も多い。「嫌な気持ちになるかなと思って、私はすいませんとかちょろちょろって言う」(店の買い出しで週5日以上使用する60代女性)
自転車のベルをめぐるトラブル
