母親が亡くなった数年後、父親も急病で亡くなった。一人になった国近さんは、両親が遺した貯金を切り崩して生活していた。そうした日々の出来事や心境をノートにつづるようになった。
「家賃などを納めるたびに、通帳の残高が刻々と減っていくのがつらい」(国近さんの日記2016年8月26日)
「今までこんなに焦る気持ちなんてそんなになかったのに、ようやくことの重大さが広がってきたのだ」(同 2017年3月21日)
「昼日中、誰もが出かけて僕だけ部屋の中、過ごしていると、あれこれ考えて心が乱れる」( 同 2017年5月10日)
55歳のときに「引きこもり相談」
