【MLB】ロイヤルズ - ドジャース(6月28日・日本時間29日/カンザスシティ)
【映像】伝説級の一球!大谷メジャー自己最速の“102マイル”
【映像】伝説級の一球!大谷メジャー自己最速の“102マイル”
ドジャースの大谷翔平投手が「1番・投手」でロイヤルズ戦に先発出場。日本時間23日のナショナルズ戦から中5日で今季三度目のマウンドに上がった。初回のマウンドは14球、1安打、1四球、最速はメジャー挑戦後最も速い101.7マイル(約163.7キロ)の豪速球。ランナーを出しながらも打者4人で抑え込むピッチングを披露すると、2回もマウンドに上がり、三者凡退に打ち取った。この日は7人に対して27球を投げてほぼ完璧と言える内容で降板した。
日本時間17日、パドレス戦で実に大谷663日ぶり投手復帰を果たすと、打者5人を相手に2安打1失点。得点こそ許したものの、最速は100.2マイル(約161.2キロ)をマークするなど、ブランクを感じさせない堂々とした投球でファンを沸かせた。さらに同23日のナショナルズ戦では、打者4人を相手に2三振を挙げ、復活を印象付けた。
迎えたロイヤルズ戦は、復帰後初となる敵地でのマウンド。本拠地と同様に、ベンチから登場した際にはカウフマン・スタジアムに詰めかけたファンから大声援が沸き起こっていた。
注目の打者1人目は、ジョナサン・インディアと対戦。初球は95.1マイル(約153キロ)のストレートから入ると、さらに97.9マイル(約157.6キロ)の速球で追い込む。3球目には100.1マイル(約161キロ)を記録。カウント1-2からセカンドフライに打ち取った。
打者2人目は、11本塁打でチーム内本塁打王のボビー・ウィットJr.と対戦。こちらは初球のスイーパーをレフト前に落とされてヒットを許した。
打者3人目は、チーム内首位打者、.311を誇るマイケル・ガルシアと対戦。カウント3-1から5球目のカットボールがわずかにアウトコースに外れ、四球で出塁を許し、1死一、二塁のピンチを招いた。
打者4人目は、ビンセント・パスクアンティノと対戦すると、2球続けて力のあるストレートで追い込むと、3球目は101.7マイル(約163.7キロ)の速球でセカンドゴロに打ち取り、ゲッツーでこの回を4人で締めてみせた。
この日は、復帰後3度目の登板で初めて2回のマウンドへ。
打者5人目はサルバドール・ペレスと対戦すると、2球で追い込み、3球目でセンターライナーに打ち取った。
打者6人目は“大谷2世”とも言われる二刀流選手のジャック・カグリオンと対戦。こちらは初球を99.9マイル(約160.8キロ)のストレートで押すと、カウント1-2からの5球目のスライダーで三振に切って取った。
打者7人目はニック・ロフティンと対戦すると、キャッチャーフライに打ち取り三者凡退としてこの日はマウンドを降りた。
大谷が“復帰前”に最後に登板したのは、2023年8月23日に行われたダブルヘッダー第1戦のレッズ戦のことだった。「2番・投手」で先発出場した大谷は、打者としては第1打席で44号2ランホームランを放ったものの、投手としては2回に「腕の疲労」が原因で降板。1回1/3、26球、被安打0、奪三振2という内容でマウンドを後にし、打者としても3回の第2打席で代打を送られるなど、周囲を心配させた。
同年9月には右肘の手術を行い、復帰を目指すなかでドジャースへと加入し、最初のシーズンとなった2024年は打者に専念。その間も、投手として懸命なリハビリを続けてきた。迎えた今季、2025年5月25日に手術後初となるライブBPに登板。641日ぶりに実戦形式で投球すると、その後も順調な回復ぶりが見られたことで同6月16日、球団公式Xで「大谷翔平が明日夜のパドレス戦で先発する予定だ」と先発登板が発表されていた。
大谷は投手としてメジャーで6シーズン目を迎えたことになり、ここまで38勝19敗、610奪三振、170失点、防御率3.01の成績を残している。今後も実戦での“調整”を続けるなかで“完全復活”の日が待たれる。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)





