解説でコ・ドライバーの小坂宣崇氏は、「(タナックのマシンは)ギアにトラブルがあって早く通過したかった。あそこで止まって走れなくなってしまうとリタイアになってしまうので、それを避けるために(先にあるマシン保管場所へ)行きたかった」と、言及。

 その後、インタビューに答えたヒョンデチームのマネジャーは、「最後のステージで(タナックのマシンに)何が起こったのかは現在情報収集中です。長引くような問題ではないことを祈っております。とにかくサービスパークに戻ってきてからですね」とにこやかに語ったが、無事サービスパークに辿り着いたようで、今大会の総合優勝はタナック、2位はトヨタのセバスチャン・オジエ、そして3位はヒョンデのアドリアン・フルモーで確定した。

 ヒョンデは今シーズン初の優勝。この1勝は今後の弾みになるに違いない。ますます激化するトヨタとヒョンデの争いから目が離せない。(ABEMAWRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)