5月26日から施行された改正戸籍法により今まで表記のなかった「読み仮名」が戸籍上の氏名に記載される。これにより、読むことが極めて困難な、いわゆる「キラキラネーム」がつけづらくなるのではと言われている。
また、国会において夫婦別姓の議論がなされたことも記憶に新しい。
「名前」に関するニュースが飛び交う昨今、改めて名前について取材したという朝日新聞文化部 田島知樹記者に「世界の名前事情」を聞いた。
田島記者は「日本人の姓は実に多様性に富んでいる」と語る。
「同じ漢字圏の中国の姓は1万ぐらいだが、日本人は20万種あると言われている。さらに下の名前について言うと、漢字は2999字という制限はあるが名前を登録する戸籍は、特に振り仮名を書く必要はこれまではなかったため、事実上いろいろな読み方が容認されてきていた。例えば『翔』という字には愛翔(あいか)、一翔(かずは)、晴翔(はると)、翔恩(しおん)など、ある先生の研究によると50音で『ぬ』以外、全ての読み方があった」
「名前で呼ばれたことが1回もなくて…」
