将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2025」予選Aリーグ・2位決定1回戦、チーム伊藤 対 チーム菅井が7月5日に放送された。フルセットにもつれた最終局で、今大会で勝ち星の無かった菅井竜也八段(33)が意地を見せ、最終スコア5勝4敗でチーム菅井が接戦を制した。この結果、チーム菅井は2位決定戦への進出を決めた。
このクライマックスを誰が予想できただろうか――。新リーダー・伊藤叡王(22)率いるチーム伊藤VSチーム菅井の一戦は、菅井八段が主将を務めるチーム菅井が接戦を制した。
序盤で流れをつかんだのはチーム伊藤だった。伊藤叡王が初戦に登場して白星を飾ると、同門の本田奎六段(27)、斎藤明日斗六段(26)が続いて一気に3連勝発進。このまま一気に突っ走るかと思われた。
しかし、チーム菅井も黙ってはいない。第4局で西田拓也六段(33)が勝利を飾ると、続く第5局では藤本渚六段(19)が伊藤叡王を相手にまさかの振り飛車を採用。見事な指し回しで白星をもぎ取ってみせた。第6局も西田六段が制すると、星取りは3勝3敗のタイに。壮絶な戦いは終盤戦へともつれ込んだ。
激戦を終えた菅井八段は、「2人が頑張ってくれた」
