第7局で本田六段が菅井八段を破ったことで再びチーム伊藤が息を吹き返したかと思われたが、第8局では藤本六段が再び伊藤叡王を撃破。勝負のゆくえはフルセットの第9局に持ち込まれた。
最終局は、斎藤六段と菅井八段の対戦に。過去の大会では高勝率を誇っていた菅井八段だったが、今大会ではまさかの未勝利。しかし、ここまでチームメイトの踏ん張りで本局を迎えたとあり、絶対に負けることはできない。斎藤六段との一戦は、千日手指し直しの末に本来の力強い指し回しを見せ勝利。自身初白星とともに、チーム勝利を決める大きな一勝を飾った。
激戦を終えた菅井八段は、「2人が頑張ってくれた」。苦しい戦いの中で、予選突破への望みをつないだ。「自分が頑張れば強いチーム。チームの力を発揮できるように頑張りたい」と次戦、本戦進出をかけた一戦への意気込みを語った。
◆ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)


