今回の替え玉受験をめぐっては、犯行グループの存在が指摘されている。日本に留学する中国人学生に詳しい、ジャーナリストの周来友氏に実態を聞くと、中国語で書かれたSNSの広告を見せてくれた。「これ全部、業者の広告。成績850点以上を保証する」。
周氏によると、中国人組織が中国人学生向けに、替え玉受験を勧誘しているのだという。また、今回の不正はTOEICだったが、大学受験の替え玉も頻繁に行われているという。費用は日本円で約40万〜200万円だが、ここには驚きのアフターケアまで含まれている。
「(替え玉での受験結果は)自分の成績じゃない。大学に入ったら(英語が)実際できない。その後のテストや論文などもフォローする。卒業するまで面倒を見ることも、うたい文句としてある」(周氏)
なぜ不正受験に手を染めてしまうのか
