では、いったいどんな誘いを受けるのか。中国を拠点とする不正受験業者にアクセスしてみた。まず業者Aに「料金を教えて」と聞くと、「TOEICは最近できません。できるようになったらお伝えします」との返事が。今回の事件が明るみに出たせいか、TOEICは最近はやってないという。
業者Bは「うちは事前に料金を支払う必要がなく、テスト結果が出たら確認後に全額支払っていただきます。2万元(約40万円)になります」と、具体的な返事が返ってきた。受験方法については「あなた自身が会場でテストに参加してもらい、試験中に解答を、こちらで設定したアップルウォッチに送信する」という。
そして、「今のところ申込が一番早くできるのは、8月分の試験です。試験会場はあなたが試験を申し込んだ住所で振り分けられます。一緒にテストを受ける先生を、あなたと同じエリアで申し込みさせるので、同じ会場に振り分けられる可能性が高い」と説明。もし同じ会場にならなかったらとの問いには、「テストを受ける先生は1人ではないのでご安心ください。2年間、一度も失敗はありません」と返す。
詳細を電話で聞くことに成功
