なぜ高額な費用を支払ってまで、日本での替え玉受験や不正受験に手を染めてしまうのか。周氏は中国の社会事情が影響していると解説する。「特に今、競争が激しい。“超”の付く(就職)氷河期だ。あまりいい仕事がなく、やはり勉強しよう。それには日本が一番コスパがいいと思われている。近いし、そんなに高くもないので」。

 大学で将来が固定されるという中国の学生たちは、比較的自由な日本でTOEICの資格を取り、日本での大学進学や就職を有利にしたいと考えている人もいるという。また、中国で不正受験は、実刑もあるほどの重罪だが、日本はゆるいとみなされている点も、日本で不正受験を選ぶ理由となっているようだ。

中国の不正受験業者を直撃
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