これに、菅井八段は「自分が急所で負けるのが続いていたので、最後に勝てて良かったなと思っています」とホッとした表情。第3局では時間切れ負けを喫したことにも触れ、「昔は時間がたくさんあって困るというくらいだったのですが、最近は5秒に追われている感じ。その辺りも気を付けないといけないかなと思います」と正直な思いを語っていた。
また、大一番の最終局の前に藤本六段から「頑張ってください」と声をかけられたエピソードも披露。「藤本くんに深々とお辞儀されたんです。『負けると兄弟弟子じゃなくなる』と思って、頑張らないとと思いました」と背水の陣に臨んでいたことも明かした。
菅井八段と藤本六段は、同じ井上慶太九段(61)の兄弟弟子。年齢が離れていることもあり、菅井八段は藤本六段が子どもの頃から良く知るかわいい後輩だ。そんな弟弟子から声援を受けたこともあり、何としてでも結果につなげたかったようだ。
「自分が頑張れば強いチーム」
