■反出生主義から24歳で手術「性欲は悪」「やってよかった」
YouTuberの大チャンネルさんは、4年前にパイプカット手術を受けた。中学時代に精神疾患をわずらい、自らの人生に絶望。20代前半で自身の病気に加え、新型コロナやウクライナでさらに社会への強い不満と不安が強まり、反出生主義思想を抱いた。24歳で災害や戦争のリスクがある社会で子どもを産みたくないと、パイプカット手術を実施。27歳になり、子どもができてしまうという不安から解放され、「100%やってよかった」と話す。
実業家でTikTokerの岸谷蘭丸は、「パイプカットは、人生における性生活の楽しみは残しつつ、子どもは生まない選択だと聞く。子どもが生まれるようなことを何もしなければいいのではないか」と問いかける。
これに大チャンネルさんは、「性欲は理性で抑えられないところもある。僕はメンタルが不安定で、うつっぽい時には性欲をコントロールしにくい。もっと体調が悪くなり、もし性犯罪をしてしまい、子どもが生まれた場合には、不幸に不幸が重なる。コンドームも、うまく着用できて97%で、一般的な避妊率は85%。ピルも99%だが、飲み忘れなどもある」と返した。
最終的には「性欲をなくしたい」と考えているそうだ。「睾丸摘出はリスクが多く、断念せざるを得なかった。食欲に比べて、性欲は社会的に“悪”のイメージがある。禁欲主義ではないが、後ろめたさから性欲を抑えたい」。
ただ、こうした価値観は他人に強要しないそうで、「反出生主義は、『子どもは生まないほうがいい』という他人への押しつけが前提になっているように思える。自分は『あれしなさい』という教育に反抗してきて、その苦しさを人一倍わかっているので、絶対に強要しない」と語った。
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