■親側も“質の高い”保育園を選ぶ?
撤退したのは、新規参入した保育園か、それとも老舗か。大窪氏は「どちらもある。老舗は園児募集がうまく行かずに閉園するケースもある。新規参入は計画的に経営を縮小して、事業譲渡を考えることもある。以前は定員より子どもの数が多かったが、今は定員割れする施設がほとんどだ。今後は地域の保護者や保育士に、いかに選ばれるかが大切になる」と説明する。
てぃ先生は「園長や施設長は、保育に関しては詳しいが、経営はド素人だ。人を集めることも下手くそで、園児を集められる施策も打たないまま、勝手にしぼんでいってしまう」といった現状を語る。
葛尾氏も「経営の知見がない人が多い」と感じている。「ウェブ上での広報活動が重要になっているが、そうしたものに疎い。いい園であっても、うまく対外的に表現できていないために、つぶれてしまうことがある。あらゆるリテラシーが低いことは、本質的な問題としてある」。
てぃ先生は「保育の質が高い園を選んでもらいたい。ただ、保護者に人気があって、園児を集められる園は、そういう園ではない。保護者が『質が高い』と判断するのは、先生との相性もあるため難しい」と話す。そして、「保護者はプログラミングや英語教育などのスペックで見る。カリキュラムだらけで、子どもが疲れて家に帰るような園が人気で、保育本来の姿とは異なっている」とした。
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